コロナウイルス感染症の影響もあり、テレワークが広く普及するとともに、「ウェビナー」も広く活用されるようになってきています。

ではウェビナーとはどのようなものなのか、またメリット・デメリットにはどのような点が挙げられるのか、よく利用されるツールはなにか、などについて解説していきます。

ウェビナーとは

ウェビナーとはウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた言葉で、Web上でセミナーの配信をおこなうことです。Webセミナーやオンラインセミナー、インターネットセミナーともいいます。 海外では数年前からマーケティング手法の一環として活用されてきていましたが、いま日本では新たな手法として注目され、広がっています。

ウェビナーの配信方式

ウェビナーの配信形式は2種類です。それぞれご紹介します。

リアルタイム配信型

配信時間を決定し、その時間からリアルタイムで生放送のセミナー配信をおこなう形式です。YouTubeなどの動画プラットフォームでライブストリーミングを実施するケースもあります。

生放送のため、チャット機能を利用して視聴者のコメントを確認しながら進めたり、質疑応答に答えたりするような配信をおこなえます。

録画配信型

事前にセミナーの様子を録画しておき、決めた時間に配信する形式です。生放送ではないため、参加者は自分の好きなタイミングで動画の視聴をおこないます。

録画形式では撮影後に編集をおこなえるため、適宜スライドや画像などを挿入し、参加者へより効果的に情報を伝えられるのが特徴です。

ウェビナーのメリット

では、ウェビナーを活用するとどのようなメリットがあるのかご紹介します。

手間や費用を削減できる

会場を借りてセミナーを開催するとなると、会場代はもちろんのこと配布資料や座席の準備、スタッフの手配やその人件費など、非常に多くの手間と費用が掛かります。

その点ウェビナーであれば、インターネット環境があれば場所を選ばず、社内や自宅から配信することもでき、手軽に開催できます。

集客力が高い

ウェビナーは参加者側もインターネット環境さえあれば、場所を選ばず参加できます。そのため、地方に居住している方はもちろん、海外の方にさえ配信することが可能です。

このように、気軽に参加できることから集客力が高く、より多くの参加者に情報を発信できます。

情報をわかりやすく伝えることができる

テキストの資料を配布するだけでは難しい内容であっても、能力の高い講師がウェビナーを配信すれば、参加者にトークで分かりやすく伝えられます。

また、リアルタイム配信であればチャット機能を使って質疑応答もおこなえるため、その場で参加者の疑問を解消できます。

ウェビナーのデメリット

ウェビナーには魅力的なメリットがありますが、反対にデメリットとなる部分もあります。

配信環境や設備の不具合

動画の配信には、配信環境や設備の調整が不可欠です。しかし、リアルタイムでの配信中に不具合が生じて動画が止まる、やむなく放送を中断するといった事態に発展する可能性もゼロではありません。

また、参加者側も一定の品質のインターネット環境や、PC・スマホを操作するスキルが求められます。中高年の方など、この部分が不十分で参加できないケースもあります。

参加者が離脱しやすい

ウェビナーはワンクリックで気軽に参加できる点が魅力ですが、それと同時にウィンドウを閉じるだけですぐに離脱できてしまいます。その点は会場で実施するセミナーよりシビアといえるかもしれません

参加者の反応をつかめない

会場で実施するセミナーは、参加者の表情や空気感などを確かめながら、講義を進めていくことができます。

しかし、ウェビナーでは参加者一人ひとりの顔が見えないため、内容を十分理解してもらえたのか、面白いと感じてもらえているのか、直接感じることができません。

ウェビナーツールを選ぶ際のポイント

ウェビナーのツールのなかには、数十人が対象の小規模ウェビナー向けから、数千人を対象とした大規模向けのツールまであります。

しかし、大規模向けの有料ツールを導入して開催しても、想定した参加者数の半分以下しか集まらない事態になる可能性も考えられます。

反対に小規模向けのツールを利用して開催したら、定員を大きく超過して見込み顧客を逃してしまうという可能性もあるのです。

このような損をしないためにも自分たちの集客力を見極め、接続可能人数が最適と思われるツールを選ぶとよいでしょう。

搭載機能

ウェビナーのツールは、リアルタイム配信のタイプと録画配信のものとがあります。どちらの形式で配信したいかでまず絞るとよいでしょう。

また、ツールによってはたとえばつぎのような機能が搭載されているものがあります。

  • メール通知
  • チャット機能
  • アンケート機能
  • 出欠確認機能
  • スケジュールなど他アプリとの連携
  • サポートサービス

当然ながら多機能のツールほど料金が高くなりがちです。とくに必要としている機能はなにか、予算とあわせてどのツールが最適かをよく検討してから導入することをおすすめします。

導入費用

ツールの導入費用は、想定するセミナーの規模や開催頻度でも変わってきます。

開催頻度としては、たとえば毎月頻繁に開催するのであれば月額課金制のほうがお得です。しかし、それよりも頻度が低いのであれば、従量課金制のツールを選ぶのがおすすめです。

また、想定している規模としては「接続可能人数」でも触れましたが、想定される人数を考慮し、それとマッチしているツールを選ぶことが望ましいでしょう。

おすすめのウェビナーツール

ウェビナーによく利用されているツールと、それぞれの特徴をご紹介します。

Zoomビデオウェビナー

最大100人の参加者とWebカメラを共有して交流することができます。閲覧限定出席者は100~1万名まで設定できます。Facebook LiveやYouTubeのインテグレーション機能を利用した配信も可能です。

出席者のデータやエンゲージメント、アンケートや質疑応答などのレポートを作成できるため、今後のイベント開催に役立てることもできます。

チャットや質疑応答はもちろん、バーチャル挙手といった機能もあるため、参加者の反応を見ることができるほか、一体感を高める効果もあります。

Cisco Webex Events

最大3,000人、ストリーミング配信であれば4万人までのウェビナーを開催できるツールです。ビデオ会議などにも流用できます。画面共有やチャット、Q&Aなどはもちろん、投票の機能もあります。

講師が複数いる場合でも、音声コントロールとアテンションモニタリングツールによって、ブロードキャスト品質の音声で配信可能です。

また、招待メールのカスタマイズもでき、見込み客のスコアリング、追跡、フォローアップなどに役立ちます。ワンクリックでカンタンに録画できるうえ、見逃したユーザーも視聴できます。

V-CUBE セミナー

最大10,000台のPCに対し、Webセミナーのリアルタイム配信と、オンデマンドコンテンツの配信ができるクラウド型配信サービスです。過去に配信したコンテンツをオンデマンド配信することもできます。

クライアントソフトのインストールや複雑なネットワーク設定・メンテナンスなども必要なく、ログインするだけで利用できる点も特長です。

配信サポートや専用スタジオも用意されており、ノウハウがなくても専門のスタッフが開催前から後までサポート・フォローをしてくれます。

コクリポ

3,000円/時~と、業界標準1/10の低料金を謳っているツールです。最大300人まで参加できます。こちらも専用ソフトがいらず、マルチデバイス対応。ボタン一つで録画をすることもできます。

回線速度が推奨環境未満になった際にも映像の遅延や切断されないよう、配信映像サイズの調整や、コマ送り伝送などの自動制御を行うことで、切断を最大限抑止する機能があります。

コクリポ側も、ウェビナー活用の成功事例や機能・操作方法の詳細などを、週2回ほど無料のオンライン説明会で配信しているため、導入を検討している際に視聴してみると使い勝手も分かりやすいです。

まとめ

このように、ウェビナーは会場での開催よりもコストを大きく抑えることができ、また場所を問わず気軽に参加してもらいやすいなど魅力的な特長があります。

テレワークが当たり前の時代になってきているなかで、ウェビナーも増加してきています。

自社としてどのように実施するのがよいか、またツールにはトライアル期間があるものも多いため、どれが最適であるか、実際に開催して検討してみてはいかがでしょうか。