在宅勤務は通勤する必要がなく、その時間を業務やプライベートの充実に使えるなどメリットが多いです。しかし一方、自宅では業務に集中できないと悩む方は少なくありません。

では、在宅勤務に集中できない要因は根本的になんなのでしょうか。そして、どうすれば集中しやすくなるのでしょうか。この記事ではこのあたりについて解説していきます。

在宅勤務で仕事に集中できない要因

では、そもそも集中できない要因となっているものはなにか、具体的に解説します。

誘惑が多い

人間が誘惑に抗える確率は50%といわれます。会社のように人の目もないため、たとえばテレビをつけたり、スマホを操作したり、何気なくやっていませんか?

このほかにも、自宅だとゲームや本など業務には関係がない、趣味のものをたくさん置いていることも多いでしょう。これらが目に入り、気が散ってしまいやすいです。

ルーティーンの変化

プライベートから仕事にスイッチを切り替えるための規則的な行動を「プレパフォーマンス・ルーティーン」と呼びます。いつもの時刻に自宅を出て、電車に乗り通勤することもこのひとつです。

この行動によりオンオフが切り替えられていたのですが、在宅だとこのようなルーティーンがなくなります。そのため切り替えがうまくいかず、プライベートの気分のままになり集中モードに入りにくいです。

作業環境

オフィスは当然、業務をするための環境が揃っている場所です。机やイスなども長時間のパソコン作業、座り仕事をするのに適したものが用意されているでしょう。

しかし、自宅のダイニングテーブルなどで作業をすると、パソコンを置いた場合に高さが合わず、姿勢が悪くなったり、肩や腰が痛くなったりしてしまいやすいです。このような面でも集中力を削がれます。

在宅勤務で集中力を上げる7つのコツ

では、集中力を上げるためにはどのようなことを改善すればよいのか、7つのコツをご紹介します。

服を着替える

出勤の必要がないからと、パジャマや部屋着のままで作業をしていませんか? 服を着替えるのもプライベートと仕事のオンオフを切り替える行動のひとつです。

わざわざスーツや制服まで着る必要はありませんが、仕事用に服を用意しておき、これに着替えてから作業に取り掛かることで、仕事モードのスイッチが入るようになります。

作業環境を整える

前述のように、パソコン用のデスクやチェアでないと、体に負担がかかったり、痛みが生じたりして集中しにくくなります。以下のようなものを用意して集中できる環境を整えましょう。

  • パソコン用のデスク、チェア
  • アームレスト
  • 腰痛予防クッション、背あて
  • ノートパソコンの場合は見やすいモニター

さらに、可能であれば落ち着いてしまうリビングとは別に仕事をするためのスペース、書斎などを用意できればより集中しやすくなります。

生活音を遮断する

2007年、英グラスゴー・カレドニアン大学が行った実験によれば、BGMや環境音を聞く、もしくは無音でテストを実施した場合、もっとも成績がよかったのは無音のグループでした。

好きな音楽を流した場合でも無音のほうが成績がよいという結果だったため、生活音が聞こえている状態ではパフォーマンスが低下します。そこで、以下のような方法を採るとよいでしょう。

  • フレックスタイム制であれば朝早くの静かな時間帯から作業を開始する
  • 室内に防音材、吸音材を設置する
  • ノイズキャンセリングヘッドホンを使用する
  • 生活音が大きい場合はインストゥルメンタルや洋楽など歌詞の入ってこないBGMを流す

集中するためのルーティーンを作る

たとえば、朝起きたらまずストレッチや掃除をする、モーニングコーヒーを飲むなど、なんでもよいので作業前の簡単なルーティーンを作って、実践しましょう。

この行動のあとに仕事をするように体が慣れれば、自然と集中できるようになってきます。日光を浴びるとやる気や集中力がアップしやすいので、晴れた日は外に出てから仕事をするのもおすすめです。

生活リズムを乱さない

出勤しなくてよいからと、就業時間のギリギリまで寝たり、ダラダラ仕事したりすると、余計に仕事モードがオンになりにくいです。

これまで出勤前に起きていた時間に起床し、仕事までの間は散歩やジョギングをするなど、普段できなかったようなことにチャレンジするのもよいでしょう。

適度に休憩をとる

集中力の持続には限界があり、集中・非集中の波が約90分ごとに交互でやってきます。そこで、適度な間隔で休憩を取るようにすると集中力が回復してパフォーマンスが向上します。

仕事をしなくてはと無理にパソコンに向かってぼんやりしてしまうより、集中しにくくなったらトイレ休憩や軽いストレッチ、お茶などをして気分転換することも重要です。

シングルタスクを意識する

マルチタスクは効率がよいと思いがちですが、じつはシングルタスクで作業するより生産性が40%も低下するといわれます。マルチタスクにならないよう、つぎのようにルールを設けるのがおすすめです。

  • タスクごとに時間を切って作業をおこなう
  • メールチェックの回数を1日◯回などと決めておく
  • メール、チャットの返信は時間を設定し必要最低限の人数に送信する

まとめ

在宅勤務での集中力を高めるカギは、やはりプライベートと仕事のオンオフを切り替えるのがカギといえます。

出社するより自由だから、時間に余裕があるからとダラダラ過ごしたり、ほかのものに気が散ったりしないように環境を整え、生活改善をしていくと集中力も高まることでしょう。