在宅勤務や、移動中にスマホやタブレットで作業をおこなうモバイルワークなど、会社や事務所という場所に縛られない柔軟な働き方が広まってきています。

このような場所に縛られない働き方をテレワークやリモートワークなどと呼びますが、この両者はなにが違うのでしょうか。その違いと働き方や向いている職種などについて、あわせて解説していきます。

テレワークとリモートワークの違い

では早速、テレワークとリモートワークは、なにが違うのかについて解説します。

定義

まず、結論からいうと「テレワークとリモートワークは同じ」です。

テレワークの語源は「tele(遠く)work(働く)」、リモートワークは「remote(遠く)work(働く)」であり、どちらも離れた場所で働くという意味の言葉です。英語圏でも同義語として使われます。

定義として、テレワークは「情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない働き方」のことをいい、リモートワークはとくにはっきりとした定義はありません。

使う人

この2つの言葉に違いはありませんが、それぞれ使う人が異なっています。多くの場合「テレワーク」は自治体や省庁、大企業などが使う場合が多いです。

実際、政府がオリンピックに向けた働き方改革推進のため、2020年東京オリンピック開会式にあたる7月24日を「テレワーク・デイ」と名付けています。

「リモートワーク」という言葉は、IT企業やフリーランスの方が使う場合が多いです。しかし、誰がどちらの言葉を使うべきと定められているわけではないため、どちらを使っても問題ありません。

テレワークとリモートワークはどう使い分ける?

意味の同じ2つの言葉ですが、ではどう使い分ければよいのでしょうか。

前述のように、自治体や省庁、大企業などが「テレワーク」を使う場合が多いため、たとえば自治体の助成金の申請などでは「テレワーク」を使うとよいでしょう。

しかし、各種メディアを含め世間的には「リモートワーク」が使われる場合が多いです。そのため、一般的に使うのであれば「リモートワーク」でよいと思われます。

テレワークとリモートワークの働き方

つづいて、テレワークとリモートワークの働き方にはどのようなものがあるのかをご紹介します。

在宅勤務

テレワーク・リモートワークのおもな勤務形態といえるのが、在宅勤務です。新型コロナウイルス感染拡大の影響から、在宅勤務を認められる会社員も増加しました。

出社する必要がないため満員電車に乗るストレスもなく、通勤時間の分をプライベートの時間などに有効活用できることから、人気の勤務形態となっています。

モバイルワーク

移動中の交通機関やカフェなどで、スマホ・タブレットなどを使って作業をおこなうことをモバイルワークといいます。

Wi-Fiなどのインターネット環境とスマホ・タブレット端末があれば場所を選ばないため、営業職やノマドワーカー、フリーランスの方に人気がある勤務形態です。

サテライトオフィス勤務

企業が本社、支店とは別に設置するさらに小規模なオフィス、サテライトオフィスでの勤務もテレワーク・リモートワークの一種です。

在宅勤務・モバイルワークと違うのは、特定の場所で勤務する点です。この場合においてもテレワーク・リモートワークに分類されます。

テレワークとリモートワークが向いている職種

では、テレワークやリモートワークが向いているのはどのような職種なのかをご紹介します。

デザイナー・イラストレーター

デザイナーはセンスや知識、経験を基に色やフォント、レイアウトなどを整えた制作物をデザインする仕事です。

サイトのデザイン、コーディングなどをおこなうのはWebデザイナー、このほかにUX/UIデザイナーやアートディレクター、CGクリエイターなどと呼ばれる場合もあります。

また、イラストレーターは依頼に応じてイラストを作成するのが仕事です。

デザイナー・イラストレーターともにパソコンなどの端末があれば業務がおこなえるため、会社以外の環境でも働きやすい職種といえます。

システムエンジニア・プログラマー

システムエンジニアやプログラマーは、作業前にミーティングなど必要になることもありますが、基本的にはパソコンに向かって黙々と作業する職種です。

そのため、インターネット環境と必要なツールの入ったパソコンがあれば、比較的どこでも作業がおこなえます。

ただし、インフラエンジニアは客先に常駐する必要があり、またセールスエンジニアは営業をおこなう必要があるため、これらのエンジニアはテレワーク・リモートワークに向きません。

ライター・編集者

ライターや編集は書籍や雑誌、Webサイトの文章を書くほか、編集、構成などの仕事がありますが、そのほとんどをパソコンなどの端末でおこないます。

場合によってはミーティングが必要になるかもしれませんが、この場合でもテレビ会議システムなどを使ってリモートで話し合うことも可能なので、出社せずとも業務を進めやすい職種です。

営業

営業職においては、少し前から外回りの外出中にスマホなどでメールや報告作業などをおこなう、モバイルワークをするケースが見受けられました。

さらに最近では、電話やメールなどで、家にいながら非対面の営業(インサイドセールス)をおこなう企業も増えてきているため、営業職は必ずしも足で稼ぐ時代ではなくなってきているのです。

まとめ

このように、テレワークとリモートワークはどちらも会社以外の場所で働く形態を指す、同じ意味の言葉です。

基本的にデザイナーやライター、システムエンジニアなどのWeb関連の仕事はインターネット環境と端末さえあれば作業ができるため、テレワーク・リモートワークとの相性はよいです。

新型コロナウイルスの影響もあり、完全に出社しなくてよいという企業も、今後ますます増えていくことになることでしょう。